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鳥取市の子育てパスポート事業について。活用方法や使えるお店を紹介
「子育てパスポート」とは、鳥取県内で18歳未満のお子さんの子育てをしている保護者の方に対して発行されるカードで、協賛店で提示することで割引などのサービスが受けることができます。
でも、子育てパスポートってなに?お店で聞かれたことがあるけどそもそも持っていない、といった方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、子育てパスポート配布事業の仕組みを紹介するとともに、鳥取市周辺のどんなお店で使えるのか、どうやって取得したらいいのかについて解説しましょう。
鳥取県「子育て応援パスポート事業」
出典 子育て王国とっとりサイト
子育てパスポートの正式名称は「とっとり子育て応援パスポート」です。でも、協賛店では「子育てパスポートはお持ちですか?」と聞かれる場合が多いようです。
鳥取県では、子育て世代が妊娠、出産、育児をしやすい環境を整えることを目標に平成22年度から「子育て王国とっとり」と題した取り組みが開始され、平成26年度には「子育て王国とっとり条例」の制定されました。
「子育て応援パスポート事業」は子育て王国とっとりの取り組みの一つで、鳥取県内で妊娠中から18歳以下のお子さまがいらっしゃる保護者の方を対象に(18歳になって最初に迎える3月31日まで)交付されます。
子育て応援パスポートの申請方法
以前は鳥取市公式ホームページからウェブ申し込みが可能でしたが、2024年9月現在では、子育てパスポートと同様の機能をもったアプリの開発を行っているため、ウェブ受付は停止されています。
市役所、または各総合支所の窓口に備え付けてある申請書に必要事項を記入し、窓口に提出するとその場でカードを発行してもらうことができます。あるいは、鳥取県庁子育て王国課宛に郵送した場合は郵便で自宅に届けられます。
申請書は、鳥取県ホームページからPDF形式でダウンロードすることも可能です。紛失してしまった場合も、市役所こども未来課、各支所町民課等で再発行の申請をすることができます。
子育てパスポートが使えるお店
子育て応援パスポートの協賛店は子育て王国とっとりサイトで確認することができます。
サイト内に簡単検索機能があり、リンク先に飛ぶと「とっとりUDマップ」というページが開きます。使い方の手順です。
かんたん検索
↓
「どんな人が?」の項目から「子育て応援パスポートを利用する方」を選択
↓
「なにをしに?」の項目から、見る、食べる、買い物、暮らしなどの目的を選択
↓
「どこに?」の項目から鳥取市を選択
↓
「検索」をクリック
こうすることで、たくさんある協賛店やサービスの中から使える場所を見つけることができます。
かんたん検索を使ってみた
実際にかんたん検索機能で子育てパスポートが使える場所を探してみました。
かんたん検索、子育て応援パスポートを利用する方、買い物、鳥取市の順に選択して検索をクリックしたところ、338件のお店がヒットしました。かなり多かったので驚きました。
検索結果1ページ目には、鳥取駅前商店街を中心としたお店が表示されています。シャミネ鳥取店内のお店や、丸由百貨店内のお店などです。
でもこのリストの状態では業種別に分けられていないため少し分かりづらい印象です。そこで、「マップ」表示に切り替えてみました。
すると、地図上に協賛店が番号順のポイントで表示されます。マップは拡大したり縮小したり、移動することができるため、自分の住んでいるところの近くに協賛店があるかどうか、すぐ確認することができました。
かんたん検索結果の一例
例えば、買い物で利用するイオンモール鳥取北店の場合、リエジュ(ジュエリーショップ)、まくらぼ(寝具店)、グローバルワーク(アパレル)、anysis/anyFAM(アパレル)の4店舗で子育てパスポートのサービスを受けられるようです。
また、各店舗のリンクを開くことで、そのお店が行っているサービスの内容確認をすることもできました。
例えばリエジュではパスポートの提示でお買い物金額が5%Offになりますし、グローバルワークでは5,000円以上の買い物の場合500円引きサービスを受けることができます(ただしその他の割引との併用は不可)。
このように、食べる、遊ぶなど目的を選択することで、近隣の店舗でのパスポートが利用可能かどうかわかり、とても便利です。
子育て応援パスポートのメリットと課題
子育て応援パスポートが使えるお店を検索してみた結果、次のような課題を感じました。
- 日用品の買い物などを割り引いてくれるお店が少ない
- 飲食店やドラッグストアで行っているサービスは子供用椅子やおむつ交換台の設置などが多い
- 中心市街地に協賛店が集中している
- 店舗ごとに行っているサービスがまちまち
地域密着の昔からあるお店が多く協賛になっているようです。しかし、はんこ屋や畳店など、日常的に利用する機会が少ない業種もありせっかくの支援制度がうまく活用できていない印象です。
また、協賛店は常に募集されていますが、日常的に利用する機会の多いスーパーなどはあまり登録されていません。
ですが、細かくマップを調べていくと、公民館でミルク用のお湯の提供を受けることができるなどあまり知らなかった便利なサービスもあることがわかります。
かんたん検索でいろいろな条件を当てはめ、どんなサービスがあるのか調べていみるのもいいかもしれませんね。
自分なりの使い方を見つけて便利に活用!
鳥取県が実施している子育て応援パスポート、通称子育てパスポートについて解説しました。協賛店を検索してみた結果、利用できるお店はかなり多くなっていますが、サービスが一律ではない、業種が多すぎるなど今後の改善されてほしい点も多いように感じます。
でも、買い物をしたときに割引が効いたり、赤ちゃんのおむつ交換台がある飲食店を探すことができたりなど使い方次第でメリットが大きな制度だということもできます。
特に、赤ちゃんを連れて外食や遊びに行く場合、バリアフリートイレがあるか、おむつ交換台や子供用椅子があるかチェックしておくことは重要です。店舗検索サイトをうまく活用して、ほしいサービスを実践している店舗、施設を身近なところに発見できるといいですね。